骨髄移植 Q&A
Q1. ドナーになるためには、お金を支払わなくてはいけないのですか?
A. 無料です。
Q2. 一度ドナーに登録してしまえば、後日断る事は出来ないのですか?
A. 何時でも取り消ししたり、断ったり出来ます。
Q3. 骨髄液の検査は「献血」の様に簡単に出来ないのですか?
A. 輸血をする場合は、 血液型のABO式とRH式が合っていれば良いだけなので、簡単に検査が出来ます。 しかし骨髄液の場合は、 HLA(組織合抗原)と呼ばれる白血球の型を調べなければならないため時間がかかります。
Q4. 骨髄移植をする場合、 どれくらい痛いのですか?
A. 採取した骨髄液を輸血と同じ様に静脈内に注入するので、患者さんはまったく痛みはありません。
Q5. 骨髄移植は内臓移植の様に大変な手術なのですか?
A. 内臓移植は脳死状態のドナーの方から臓器そのもの(例えば、心臓、肝臓など)をいただき、患者さんに移植しますが、 骨髄移植はドナーの方から骨髄液を採取し(腰骨という腰の骨に針をさし採取する)、それを患者さんに輸血するのと同じ方法で、静脈内に輸注し移植します。
Q6. 骨髄移植と臍帯血
(さいたいけつ)移植の違いはなんですか?A. 臍帯血の場合は患者さんが移植を必要とする時、すぐに使える状態で保存してあります。骨髄移植の場合は、ドナーの方から骨髄液を採取し、 その採取した骨髄液の様々な検査をした後実際に移植が行われる為、採取から移植まで、時間がかかります。この点の違いが臍帯血移植の大きなメリットともなっています。
骨髄移植 FAQ
骨髄移植とはあらかじめ採取しておいた骨髄組織を、採取した本人に再移植もしくは他人に移植することを言います
前者を自家骨髄移植、後者を同種移植と呼びます。
骨髄移植そのものは、輸血を行うのと同じ方法で採取しておいた骨髄液を患者自身に輸注するという簡単なものですが、それを行う為に
― 前処置
大量の化学療法と放射線療法を併用し、残存する腫瘍細胞を出来るだけ減らす。
― 滅菌病室への長期入院の必要性
前処置により患者は骨髄抑制状態(免疫力が無い状態)になっているため、移植後骨髄液が分裂を始め、血液成分が十分に免疫機能を行える様になる時期まで、滅菌された治療室での入院が必要となります。。
― 移植骨髄液への免疫予防の必要性(移植片対宿主病−GVHD−の予防)
移植骨髄液を異物と認め、それを排除しようとする免疫機能との戦い。
等々、非常にデリケートなものであり、患者そして医療側にとっても身体的、精神的負担は測り知れないものがあります。 白血病の場合、第一の治療は化学療法であり骨髄移植を第一次選択の治療とはしません。いつ骨髄移植を必要とするかを表にしたものを示します。
| 適応疾患 |
初回寛解期 |
第2寛解期 |
第3寛解期 |
再発時 |
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I. 白血病 |
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(1) 急性リンパ性白血病 (ALL) |
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標準危険群 〜 高危険群 |
− |
◎ |
○ |
X |
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超高危険群 |
◎ |
○ |
△ |
X |
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(2) 急性骨髄性白血病 |
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FAB分類 M1~M3 |
○ |
◎ |
○ |
△ |
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FAB分類 M0, M4~M7 |
◎ |
○ |
△ |
X |
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(3) 慢性骨髄性白血病 |
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成人型 |
慢性期 ◎ |
第二慢性期○ |
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急性転化 X |
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若年型 |
発病期 ◎ |
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増悪後 X |
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II. 悪性リンパ腫 |
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(1)非ホジキン悪性リンパ腫 |
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白血病化した場合 |
◎ |
○ |
△ |
X |
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その他 |
III〜IV期○ |
◎ |
○ |
X |
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(2)ホジキンリンパ腫 |
− |
◎(自家移植) |
○ |
△ |
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III. 神経芽細胞種 |
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I~II期 |
− |
◎ |
○ |
△ |
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III~IV期 |
◎ |
○ |
△ |
X |
細谷亮太、
恒松由記子、 大平睦朗、他骨髄移植の種類
骨髄移植を行う際、 骨髄液が適合するかどうかの判断にHLA(白血球抗原)、MLC(リンパ球混合培養試験)の適合が必要条件となります。 − 自家移植 患者自身の骨髄を移植する為GVHDや合併症の問題はまったくありませんが、白血病の場合は骨髄機能自体の悪性腫瘍の為、移植液内の残存癌細胞を100%パージするという事は現在の技術においてはまだ不可能であり、移植後も再発する確率が高くなっています。これは主に兄弟、姉妹、血縁者、または骨髄バンクのドナーに適合者がいない場合に行われるものです。 − 同系骨髄移植 一卵性双生児間の移植 − 同種骨髄移植 下になるに従い成功確率は低くなります
骨髄バンクについて
骨髄移植を必要とする患者に家族、血縁者間にHLA一致者がいない場合、骨髄バンクに登録したドナーの中から、HLAが一致する非血縁者間移植を推し進めるために存在するものです。 その適合率は約10万人に1人となっています。私たちの団体KE・N・TAはこの骨髄バンクのドナーの絶対数を増やして一人でも多くの人達に生きる機会を与えてあげられたら…という願いのもとにキャンペーンを行っているものです。
骨髄バンクのドナーになりたいと思ってらっしゃる方々に....
−対象は年齢18歳から55歳の健康な方ならどなたでもドナーになる事が出来ます。(ベルギーの場合。国によって、対象年齢には違いがあります)
−地元の大学病院、または赤十字血液センターで受け付けています。
−ドナー登録するには約10mlの採血ですみます。 (バンクではドナーのHLAの型を登録します。)
−また骨髄提供の申し合わせがあった場合、その場で拒否をする権利も持っています。
骨髄液の採取について
骨髄液は骨髄穿刺という方法により採取されます。
−ドナーは一泊二日の入院をします。 入院、旅費などは普通は無料です。とはいえ確認した方が良いでしょう。
−全身麻酔下で行われ、時間は約一時間かかります。
−腸骨―いわゆるお尻に筋肉注射をする場所に太い針を刺し、骨髄液を採取します。これを2〜3回行い移植に必要な量をとります。
−麻酔がさめた後腰痛は残りますが、 (経験者によると筋肉注射後の痛みとのこと)次第に消えます。
−骨髄穿刺、骨髄採取による副作用はまったくありません。
−事故は麻酔によるものがまれですが、10,000件につき1件と報告されています。